=ryouの踏み跡=  03−06〜15
特集:七沢弁天ノ森周辺9コース (山ノ神トンネル・見晴広場B・日向山七曲峠の間) 

H 大沢から上弁天への変化に富んだ長い尾根(仮称:上弁天東尾根)  

 前回は展望のよい上弁天からの東への尾根を下のピークまで下り、北に山ノ神トンネル下のゲートへと出た。今回はこの長い尾根を下から歩いた。結論としては、このあたりでもっとも林道歩きが少なく変化を楽しみながら見晴らし広場Bへ登れるコースと思われる。

2003年3月5日(水) 薄曇り 単独
大釜弁財天道の碑−(20分)−仮称:モミの平−(25分)−下のピークー(6分)−上のピーク:山ノ神トンネル下ゲートへの分岐



 広沢寺温泉の駐車場から二の足林道に進みCのコースに入る。家の裏手の畑の土手下を30mほど進むと明るい斜面に墓がある。その手前を右に上り鹿柵をくぐって杉山に入る。足元がはっきりしないが尾根通しに登っていくと鹿柵がありこれをくぐる。左の谷に沢音が聞こえ隣りのCコースの尾根が見える。この先で右下からの古い道跡が合する。二の足林道を100mほど進んで川を渡るところから分岐している杣みちではないかと思う。朽ちかけた丸木の段が続。尾根上に小さな鞍部があるのは木か石を曳いた跡らしい。

 左手はゆるく沢に落ち込んでいるが尾根の上は危険は無い。右手にかけてゆったりした落葉樹の樹林が広がる。正面には太いモミにやや小ぶりなモミが寄り添っている。仮称:モミの平。とはいってもすぐ上には大きな山桜の木もあるから5月ごろならヤマザクラの平とでも名づけるだろう。その先で右手に鐘ケ岳がよく見える地点を過ぎると山ブドウの蔓のトンネルで尾根は左右に屈曲する。明るい尾根に抜け出した地点には赤い小さなテープ。上から降りてくると気をつけないと左手のきれいな尾根に引き込まれるだろう。

 右手のヒノキの林を過ぎると明るい雑木となり歩いていても楽しい。やがて尾根がやせたところにタヌキのため糞が山盛り。なんで尾根のド真中に?。ここからは三峰山や鐘が岳、中弁天など左右の山がよく見える。ひと登りで下のピークに着いた。ちょっと南アルプスの深南部にでも来たような気配がただよう峰である。一休みして細い尾根を渡りちょっと登ると中弁天の展望の開けた上のピークである。ここの柵は越えられないので柵に沿って薮っぽい中を30mほど下ると扉があり、右手には山ノ神トンネル下ゲートへの踏み跡が下っている。Fのコース参照

 駐車場からここまであちこちと首をつっこみ写真を撮りながらで1時間と5分だったから、真っ直ぐに上れば50分。このコースで見晴らし広場Bまでは1時間と半くらいである。

※1 今回はここから一見楽しそうな柵の南側の裸地を上ってみたが意外と足場が悪く、柵の北側を歩いたほうがよいことがわかった。
※2 上弁天との間にある赤テープの地点から北の尾根に回ってみた。30mほど下ると赤テープが4箇所巻かれていた。この下30mほどで尾根は痩せてザレとなり、登降は危険な状態である。この赤印は山仕事の人たちの通行不可の印らしい。



七沢からP375と弁天御髪尾根


家の裏を墓の手前で右の尾根へ


モミの木のある気持ちのよい広場?


右手が開け鐘が岳が間近に見える


ちょっと暗いところもあるがすぐ開ける


溜糞 まるで串刺しのダンゴだ


ついp375に目が行く


中弁天と上弁天が見える


下のピーク 気持ちがよい


下のピーク ちょっと昼寝をしたくなる


下のピーク 三峰山も覗いている


ひと上りで上のピークにでた


上のピーク 柵は越えらず横に巻く

ほんの40mほど柵に沿って北に下ると柵に扉がある。ここから山ノ神トンネル下のゲートへは10分足らずで下れる


付:上弁天下の赤テープ

カヤトは歩きにくく尾根のほうがよい

登ってきた尾根 中央は下のピークが
 カヤトの中のほうが歩きやすいのではと、足を進めたがけものみちはあってもザレに足をとられて歩きにくい。尾根に逃げても柵にはなかなか扉がないから、素直に尾根を歩くほうがよいだろう。

赤テープがあるが右へ向かへの印で北の谷へは下るべきではない

尾根は細く痩せザレている

 上弁天と上のピークの間に赤の目印は何かと谷に向かうてみた。すぐ先の立ち木に四個所ほど赤テープが巻かれている。

 これより下は危険の意味らしい。更に谷に向かうと尾根は細く痩せザイルでもない危険な様相である。足跡もテープも見られなかった。無理はしないほうがよいだろう。
付:尾根の最初の取り付き点


杣みちはここから左へ登るらしい


杉林はきれいに手入れされている
 尾根の末端から取り付くには家の裏の墓の手前からだが、山仕事用の杣みちはどこから延びているのかと探してみた。

 二の足林道を北に100mほど進んで谷川を右に渡る手前。ちょっと荒れているが杉林の中をゆったりと登るようになる。

 次回はここを確かめてみたい。  

案内図

茶色の線は車道 空色は一般登山道
以下はこの概念図のコース番号にしたがって記載


  −2003 2/28 現在−

   [ご案内]   コース番号をクリックすると該当のコースへジャンプします
@ 広沢寺温泉駐車場からゆるく尾根通しに375mピークを経て七曲峠
A 西に100mほどでトイレがある。この先で左に枯れた竹の林を抜けて尾根に出て崖のふちを375mピークへ
B 375mピークから弁天岩と大釜弁財天の間へ下る
C 二ノ足林道に入り大沢川を渡った先で左へ。大釜弁財天へ至る古道を進み一ノ足沢を左へ渡った地点から正面の尾根に取り付き、弁天岩の北をまいて上部の林道(一ノ足林道?)に出る。
D 大沢林道で日向山への七曲峠道を見送り七沢川を右に渡ったところから、右手の山腹に取り付くと鹿柵をいくつか越して上部の林道に出る。林道を右に尾根を巻き込んだ左に弁天御櫛尾根の登り口がある。数多くの名刺判の案内に従って行けば見晴広場Bへ出る。
E 上部の林道を北へ(山の神トンネル方向に)進むと400mほどで林道は終わる。先の尾根に取り付き登っていくと中弁天に至る
F 上弁天からのびやかな裸地を横目に柵に沿って下って行く。ちょっと盛り上がったピークの手前で左の鐘ケ岳に向け谷へと下る。谷を右へ下ると新設されたカメラ付の仰々しいゲートの上に飛び出す。
G 見晴広場Bから山ノ神トンネルへと向かって下り急な下りになる手前で右のゆるい尾根の踏み跡に入る。下って行くとゲートのすぐ上の尾根の端のミラーのところにでる。林道の拡張にともないこの取り付きがちょっと分かりにくくなってしまった。2mほどの擁壁の脇から。
H 大沢から上弁天へ向かう変化に富んだ楽しい長い尾根。見晴らし広場Bへのお勧めコース

付1:七沢の名水’澤水’
付2:しゃにむに鐘ケ岳南面
        
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